台中宝覺寺でのおばあちゃんとの思い出
もう8年も前のことですが、忘れられない出会いがありました。
台湾中部の都市・台中の宝覺寺で、おばあちゃんに何やら中国語で話しかけられました。まだ中国語を習っていなかった私はなんとか「日本!」とだけ伝えてみると、すぐに日本語に切り替えて、流暢に話し始めました。
日本統治時代の台中に生まれて、ずっと住んでいるというおばあちゃん。宝覺寺には戦前に台湾で亡くなった日本人と第二次世界大戦の戦没者の慰霊碑と墓地があって、おばあちゃんは30数年お花を供え続けているそうです。
戦前におばあちゃんの夫とお兄さんが師範学校で立派に教育してもらったから、今その恩返しで日本人の慰霊碑を守っている、と話してくれました。学校ではちょっと差別もあったけれど、入学してしまえば日本人と同じように教育していたそうです。
先輩が苦労したから、今、台湾は日本人にとってとても居心地のいい、日本が大好きな国になったんだよ、と話していました。こんな国、他にないよ、とも言っていました。
本当だよね。私も台湾の人々には日本人というだけで親切にしてもらったことが何度もあります。
東日本大震災で
世界一の義捐金を寄せてくれたのも台湾でした。日本はもっと台湾を知って、大切にしないと。
おばあちゃんにいい匂いのする白い花(今思えば、玉蘭花だった)をもらって、お別れしました。
おばあちゃん、お元気ですか?
今年宝覺寺に行く予定があるので、また再会できたらうれしいな。
宝覺寺
台中市北區健行路140號
台中市北區健行路140號
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